栗の花

alpenflora2009-06-30

里に下る道中、窓を開けて走ると(車にクーラーがついていません)むせかえるような香りがしてきます。栗がうすクリーム色の花をいたるところで咲かせているのです。細長い花が丸い実を作るのも植物の不思議さです。
庭にあった切り株がイスにできるほど大きな栗を数年前に切ったところわき目10本ぐらいがもう2メートルほどにのびてきました。強い樹です。三内丸山遺跡で見つかった縄文遺跡の巨木も栗、昔鉄道の枕木で使ったのも栗です。栗は材が丈夫でいろいろな用途につかわれ、実もまた滋養があり美味ですが花の香りはあまり好きではありません。林芙美子は著書、放浪記のなかで栗の花は、なんとかなんとか、なのできらいです、と書いています。なんとか、は勝手に想像するか本をよんでください。放浪記といえば森光子さん、すごいですね、1000回公演をはたしました。もうごくろうさんといいたいです、何事も引け際が大事だとおもうのですが、なかにはもっとがんばれとおっしゃる方もいるのです。 道の駅の温度表示は31度を示していました。寒冷地仕様の身体にはこたえます。

高原の花壇ではアルケミリア(レデースマントル)が咲いています。葉が婦人のマントのようなのです。