一期一会(いちごいちえ)

alpenflora2010-08-28

残暑厳しい折柄だけれどいつのまにか高原の夕刻には秋風のようなすずしい風が吹いてきます。この夏もまたいくつかの楽しい出合いがありました。宿の営業も、庭の手入れもとてもきついと感じる時が多くなってきたのですがお客様との出合いがなによりのはげみになっているのです。庭のストロベリーポットに、苺一会、というプレートをつけていたら首をかしげたお客様の奥さんが、これ一期一会のことかしらといっていました。茶の湯でつかわれる言葉で最初にいったのはあの大老井伊直弼なのです。 人と人との交わりにおいてその瞬間瞬間の心を大切にしよう。今日唯今の交わりは、ふたたびかえってはこない。この貴き今に己を生かしきり、心をつくして交わろう。  お互いが相手を思い、敬いの心で接すれば自然とその心が相手に伝わり余情残心の深い人間関係の味わいがある、と説いているのです。(長岡京、小倉山荘のパンフ参照) 井伊直弼安政の大獄で反対派を大弾圧して悪評もあるのですが下積みの時代に勉強をおこたらなかった大変な教養人だったのです。東京世田谷の豪徳寺墓所があり本堂におおきな肖像画がかざってあります。昨年法事と墓参で行きました。 ただし私は長く正座ができないので法事も茶道もとても苦手です。
小川村のKさん、手づくりのジャムとてもおいしです。一期一会を実感しています。