惜別の歌

alpenflora2010-08-24

島崎藤村の命日でした。かって文学少年だった頃藤村の作品はほとんど読みました。夜明け前、最近も読んだのです。風雲急をつげる幕末から明治にかけての中山道の宿場の情景が彷彿されます。両親も東京の中山道(現、国道18号)沿いに生まれて私も高校までずっと中山道をながめてすごしたのです。詩集では若菜集がすきでした。小諸懐古園の入り口に惜別の歌の歌碑があります。前に立つとメロデーがながれるのです。この曲はもともとは東京板橋にあった陸軍造兵廠で戦地にいく学友を送る歌として作曲されたそうです。作曲者のでた中央大学では第二校歌のように歌われているそうですが小林旭がうたって大ヒットしました。一時はうたごえ喫茶(若い方ご存知でしょうか)でのリクエスト、ベストテンの常連だったのです。哀愁を帯びた曲と藤村の歌詞が見事にマッチしていつきいてもすてきだとおもうのです。小諸に行ったらお立ち寄りください。
君がさやけき目の色も、君くれないの唇も、君がみどりの黒髪もまたいつか見んこの別れ♪

ボク鎌倉からきたレイ君です。あ、鳥だ。