大鹿村

めまぐるしく天候がかわる毎日。まるで国会の動きを象徴するような空模様にうんざり。そうだ、映画にいこう。というわけではるばる佐久市まででかける。受付で1000円だしたらすんなりと入場券をくれる。おねいちゃん、若ぶっているおじさんとしては、一言ほんとうにシニアなんですか?とこえをかけてもらいたかったのに。大鹿村騒動記、公開の3日後に主演の原田芳雄さんがなくなってしまったのです。好漢、おしむべき。画面にながれる忌野清司朗のBGMがとても印象的でした。
ところで大鹿村は信州の南にあって人口、1200人の小さな村。南アルプスのやまふところにいだかれて大断層がとうる。わが伴侶を紹介していただいた故M氏の出身地、明治うまれのM氏はあの山間の僻地から志をたてて上京、苦学してW大学に学んだそうです。大先輩ということで大変お世話になったのです。ここには300年の伝統がある大鹿歌舞伎があります。映画もこの歌舞伎を舞台にくりひろげられるのです。歌舞伎は2度見物にいったことがあります。2回めはNHKで放映された後でお宮の境内をうめつくす人でした。温泉もあります。鹿塩温泉といい、塩分をふくんだ湯であたたまります。昔から岩塩がとれるのです。日本で最も美しい村連合というのがあって大鹿村も加入しています。姫木平をとうる国道152号を南にどこまでも行くと大鹿村です。そう最近脚光をあびているパワースポット分杭峠をこえるとすぐです。一度おでかけになってはいかがです。山村の原風景や文化は後世に残したいものです。日本人がわすれかかっている心は大切にしたいものです。ここにでかけるといつもあの宮崎駿監督がトトロの作品でいいたかった言葉をおもいだします。

忘れ物をとどけにきました。