彼岸

明日は春分の日、彼岸の中日です。夏目漱石の、彼岸過まで、と言う小説についておもしろい記事がありました。漱石先生は痔が悪くて入院していたそうで医者先生にいつ頃よくなりますか、とたずねたら、彼岸過ぎにはよくなります、といわれて丁度書きかけの小説の題名にしてしまったのだそうです。私の次兄と弟は生前痔が悪く入院して手術をしました。酒が強くタバコが好きで仕事熱心、不規則な生活、共通点が多々ありました。痔の話題になると妙に活気付いて酒を飲み交わしていたのをおぼえています。二人とも今頃彼岸の彼方で私を酒のさかなにしていっぱいやっていることでしょう。この痛みはやったものでなきゃわからない、といつもいっていたけれど、そんなの経験したくもありません。彼岸といえば最近、映画、おくりびと、がグランプリをうけました。
前回行ったときに2組しかいなかった映画館が行列を作っていました。たしかにいい映画らしいのですが見たい気にはなれません。先が短い小生にとってとても楽しめそうにはありません。あんたは長生きするよ、とよくいわれるのですが。 
西行法師ではないが願わくば春爛漫の花の下で最期を迎えたいものです。BGMはメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトがいいかな。彼岸なのではなしが湿っぽくなって恐縮です。
滋賀県のYさん一行が夜12時ごろ到着予定です。明日午前中雨の予報、はずれるといいのですが。3日間大忙しがんばるぞ。

兄弟が彼岸のかなたで花の宴。