レクエイム

10日は朝、横なぐりの雪、10センチほどつもったところで除雪。10時頃ぴたりとやんで温度が上昇、午後には晴れ間とめまぐるしい天気でした。3月は卒業式で別れの季節です。また受験生にとっては吉報をまつ時期です。何人かうれしい知らせをいただきました。おめでとうございます。 また万一受験に失敗しても落ち込まないでがんばってください。若い人生何回でもやりなおしがきくのです。    昭和20年3月10日は東京大空襲のあった日です。この後全国の主要都市が空襲にあい広島、長崎に原爆が投下され8月15日終戦(敗戦)をむかえるのです。東京ではこの日およそ10万人の人がなくなった。人口密集地帯に350余機のB29が飛来350万発の焼夷弾(ナパーム弾)がおとされた。サイパン、グアムが陥落して制空権をうばわれた日本は空襲にたいしてなすすべもなかった。この惨状をカメラにおさめた警視庁のカメラマンのドラマが放映された。筑紫哲也さんが解説で広島、長崎、沖縄は慰霊祭が盛大におこなわれるのになぜ10万人もの犠牲者がでた東京大空襲があまりとりあげられないのかとお話していた。墨田区にある慰霊堂が関東大震災と同居していることもこの番組で知った。テレビを見ていて足が震え涙がこぼれれ落ちた。  モーツアルトのレクエイムをかけてこんなことが2度とおこらないようにいのりました。

  (涙の河を渡るとき)

かあちゃんお家に帰ろうよ、おまえの帰る家はない、みんな、みんな丸焼けだ、怖いよ、怖いよ、もう歩けない、しっかり背中につかまって、お前はとっても強い子だ。ほら、ねいちゃんだってしっかりあるいているぞ、
男だったら泣くのはおよし、いまにとうちゃんもどってくるさ、逃げて逃げて生きるんだ。1兄ちゃんは北国の飛行場、2兄ちゃんは埼玉の飛行場、3兄ちゃんは群馬へ学童疎開みんなきっともどってくる、 4兄、5兄とやえちゃんは天国からお前をまもってくれている、おじいちゃんのお墓のくさりだって、お寺の鐘だってお国のためにでていった、だから泣かずにがまんしろ、
今日は電車のホームでおやすみなさい、 夜があけたら鉄橋わたった遠くのいえにお世話のおねがいにいくから、
さあ、もう泣いていいよ、かちゃんも泣くから、涙の河のむこうにはきっと幸せまっている。 3月11日 KIYOSI

春の夜炎におわれ逃避行。                                                                                                        母の背に火の粉をさけてしがみつき。