ぼんくら

子どもの頃よく、この、ぼんくらとかいっておこられたのをおぼえている。日常会話のなかでも東京の下町では、あいつはまったくぼんくらだよなどといっていた。なにげなく覚えていたこの言葉の意味がとつじょ解明したのだ。雨もようの天気がつづいて庭仕事ができないときはおなじみの時代小説を読む。賭場のシーン。丁半そろいましたか、とさらしの腹巻をしたおにいさんがいう。壷振りという。勝負がきまるとお金を集めるのが隣に座っている。中盆という。すばやくあつめるのが仕事なのでもたもたしているのが盆くらといわれた。言葉のルーツもなかなかおもしろいものです。
ところでギャンブルというのはのめりこむ性質があるものでパチンコ依存症なる病名が精神科にはあるそうです。私にはまったく縁のない話ですが気おつけましょう。時代小説の舞台は江戸の下町が多い。来月には墓参り方々浅草、深川でも散歩するかな。 ラジオから都はるみのうなり節がきこえてきました。