口紅

alpenflora2007-03-13

ドライにしてかざっておいた紅花が位置をかえようとしたらばらばらとおちてきた。そういえば、だいぶ前からかざってある。紅花はキク科の二年草でアフガニスタン周辺の山岳地帯が原産地でシルクロードを経て江戸時代には山形県の特産品となった。紅花といっても橙色でこれに米酢か梅酢を加え紅色色素が沈澱して口紅をつくった。他にも染料にも用いた。朝早く摘みとるとかべんがやわらかく棘がいたくない。むかしは指から血を流しながら農家の娘たちが紅花つみをしたという。最上川をくだり日本海にでて京に上った。高貴な婦人たちの口唇をあかくそめ、着物をそめて京の町をあでやかに演出した。江戸も元禄の頃まではなんでも京、大阪から物品がきた。それを下りものといったらしい。それでろくでもないものは(くだらない)ものというようになったとか。転じてくだらない話、くだらない奴とかいう。 花はおもしろい。原産地やら流通経路やら使い道やらいろいろ発想が頭のなかをめぐってくる。
東北では大雪がつづく。雪がないのでスキー場を閉鎖したら翌日から大雪という気の毒なところもある。天気ばかりはどうしようもないのです。
エコーバレーは絶好のコンデションです。春休みはスキーにきめよう。